一家庭にマスク2枚配るのに50億て（はぁ？）

コロナの話で、
情報自体が飛沫感染より飛び散っていて、
何が何だか分からなくなって来た。

4月14日～16日のウチの蓮如忌のお参りも、
どうするか（執行するかしないか）で、
めちゃくちゃ悩みました。

金沢も、3月末くらいまでは、
あんまり誰も心配してなくて、
地方都市だからぼんやりしているのは仕方なかったんだけど、
いよいよ感染の速度が速くなって来ていて、
今は一日に二人か三人とかだけど、
潜在的な罹患者がそんなに少ない訳がないのだから、
今月末には3桁になると思う。

今日、門徒総代の皆さんと相談して、
「内輪勤め」にしようということに決まった。

「内輪勤め」というのは、
ざらっと分けて、解釈が二通りくらいになるが、
お寺の家族だけでお経をあげて終わるか、
門徒総代も含めてお経をあげて終わるか、
要は、一般の参詣なしでお勤めをするということである。

結果的に、総代さんたちは、
「僧侶だけでお参りするのは違うから、
　ワシらも参るけど、他の門徒の人達は止めよう」
と言って下さった。

近所のおばあちゃんたちは、
誰もマスクもしないで、平気で歩いてるし、
長閑過ぎるにも程がある。

住職としての責任は重いので、
毎日毎日、どうしようかと悩み散らかして、
とにかく、高いのは分かっていたけど、
もしかして、蓮如忌を決行することになった場合のことを考えて、
参詣の門徒さん用に、3月31日に楽天で紙マスクを100枚買った。
送料込みで5850円だった。

届くまで2週間くらいかかるマスクだったけど、
もう何でもいい。
ウチの門徒のばあちゃんたちに何かあったら本当に困る。

追いマスクで、今日も午前中に、
5枚で送料込み1000円の、
ポリウレタンの洗って使えるウルトラマンみたいなマスクを見つけて、
「お一人様10箱まで」（要は50枚）のを、門徒さんに配れるように10箱買った。
（実は少し足りないので、ウチにあるマスクも配らんといかん）

人が人をどこまで守れるかは分からないけど、
僕んちは伯父さんと従兄が開業医なので、
「マスクはあるか？」と、
逆の意味で、こちらが医者を心配しなければならないところまで来ている。

3月の終わりに、100枚/5850円で買った楽天の「使い捨てマスク」は、
今日見たら6850円になっていた。

今日の午前中に買った「洗えるマスク　5枚/1000円」は、
15時には1180円になっていた。

自分が罹患しないためではなく、
他人に罹患させないためにマスクをするのだということを、
今一度、日本人の「利他」という心遣いとして、
みんなに考えてもらいたいと思う。

各家庭に2枚ずつ、布のマスクを配るのに50億円て、
そんなの郵便局の84円切手分しか儲からないってば。
そんなお金があるんなら、
今の医療機関に配れや！
医者も看護師も、どんな思いで働いとるか考えれ！

不安になるから備蓄をしようと、
思ってしまう気持ちは分からない訳ではないけれど、
トイレットペーパーの買い占めから始まって、
何でもかんでも「我が先」って。

違うってば。
今だからこそ、お互いに思い遣って、
お互いに共存するための道を思わなければと、
一人でブツブツと考えてしまう僕なのであった。

追伸

頼まれていた法話が、
地区の公民館に始まり、名古屋から秋田から、
とにかく、悉くキャンセルになってしまい、
ギャラが減ったことは事実だが、
そういう問題ではなく、
法話を待っていた人たちにお話をできなかったことに、
だんだん腹が立って来て、
お布施なんかもうどうでもいいから、
YouTubeにでも法話をUPしてやろうかと、
真面目に考えている最中であります。