『師弟関係であろうが、友人であろうが、
まず考えておかねばならなぬことは、
人と人との交わりは、
根本的に異なった人間であることが前提にならねば、
交際に広がりと永続性がないということである。
似たようなものが集まるように思うが、
どこか似ているようなことで、友人だなどと思いこんでは心気臭い。
まずもって相互に異なった間柄を自覚してからでないと永続きしない。
親しかった間柄が離反していくことほど、寂しいことではないか』
※「これでよかった 私の歎異抄ノートより /高光一也 70頁 3行目」